この記事では以下の内容について説明します。
Discordで画面共有をするとき、既定値のまま配信を始めると(課金しない限りは)解像度は720p(横1280x縦720ドット)、フレームレートは30FPSが最大値となります。
現代の一般的なモニタの大半は最低でも1080p(1920x1080)なので、全画面を共有したとき解像度が低下してしまいます。
解像度が低下することによって配信元の画像に劣化が生じるため、文字や図形が読みづらくなります。
特に、先日始まったDiscordコミュニティ(Excel.Fun)ではExcelやVBAの画面を共有するため、解像度が低下するのは望ましい状態ではありませんでした。
幸いにもこの問題を解決する方法が見つかりましたので対処法を説明します。
画面の解像度を維持したまま画面共有する方法
1. 画面を共有する を押す
※既に共有中の場合は、一旦共有を停止させてください。
2. 「アプリ」か「画面」タブから共有したい画面を選ぶ
※「デバイスをキャプチャ」を選んではいけません。(後述)
3. 配信画質を「より読みやすいテキスト」に変える
※このように表示されます。
一般的な環境における高解像度配信の手順は以上です。
OBSの画面を高解像度・低FPS配信する方法
画面のレイアウトを構成して配信したい場合に、OBS Studio というフリーソフトの仮想カメラ機能を使いたいことがあります。
仮想カメラを共有する場合は、Discordの共有時に「デバイスをキャプチャ」を選ぶ必要がありますが、「デバイスをキャプチャ」のタブを選ぶと「より読みやすいテキスト」の選択肢がありません。
そのため、先の方法によって高解像度配信することは不可能です。
代替手段として、OBSで「全画面プロジェクター」を起動して、空いているモニタに配信内容を表示させ、そのモニタ全体を画面共有するという方法があります。
この方法ならモニタをまるまる1枚消費することになりますが、先の方法によって高解像度配信が可能です。
なお、もしもパソコンの映像出力端子に空きがある場合は、下記のようなダミープラグを活用することによってモニタを買うよりは安く1画面増やして配信内容を表示することが可能です。
視聴者が元の解像度を維持したまま視聴する方法
先の方法により配信者が解像度を落とさずに配信したとしても、視聴者のDiscord画面では上下左右に共有画面以外が表示されるため縮小されてしまいます。
少しでも共有画面を大きくしたい場合は、画面右下の「ポップアウト」と「フルスクリーン」と、画面中央下の「メンバーの非表示」、チャット欄を「閉じる」と広くできます。
その結果、DiscordのタイトルバーとWindowsタスクバーを除いて最大限広く表示することが可能です。(タスクバーについてはWindowsの設定で隠すことが可能です)
ドットバイドット(一切の劣化がない)で表示したい場合や、チャット画面などを出したままにしたい場合は配信者より高解像度のモニタが必要です。
「より読みやすいテキスト」配信の注意事項
なお、この方法は4K解像度にも対応できる一方で、フレームレートが5FPSまで下がるという代償があります。
今回は共有する内容がExcel/VBAだから良かっただけで、ゲームなどの映像配信を行う場合はフレームレートの低下が許容できない可能性があるためご注意ください。
参考にしていただければ幸いです。