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APCのUPS(無停電電源装置) SMT500J を買ってみた

無停電電源装置を新調したので覚書も兼ねて紹介しておく。


買ったもの

APC Smart-UPS 500 LCD 100V SMT500J E

APC Smart-UPS 500 LCD 100V SMT500J E

  • メディア: エレクトロニクス

APC Smart-UPS 500 LCD 100V SMT500J E

お値段は¥23,980

保証は1年間


なんのためにUPSを買ったのか

UPS無停電電源装置は、落雷や掃除のおばちゃんによるコンセント強奪などの停電から本体(データ)を保護するための機械です。

業務では「正常にシャットダウンするための時間を稼ぐ装置」「停電を検知してシャットダウンの司令をサーバーに送る装置」として使われます。

#逸般の誤家庭 では、周辺機器の電源を入れたまま配線の変更を行うなど、アクロバティックな事をする際に入れておくと便利です。


さて、我が家には24時間動かしてる簡易サーバーと、NASと、デスクトップパソコンがあります。

今まではサーバーとNUCだけを OMRON BY50Sで動かしていましたが、新たに購入したUPSは容量が大きめなのでデスクトップPCも動かしたいと思います。

これで、電源を入れたままパソコンの引っ越しが可能になりました。


身の回りの家電の消費電力

UPSの電池が何分持つかは、繋いでいる機械の消費電力によって変わります。

しかし消費電力は、測ってみないことには分かりません。(ACアダプタ、ラベル、説明書に消費電力が記載されていますが、高負荷時と正常運転時とエコモードなどで変動するため目安にしかなりません)

私はワットチェッカーを持っているため、身の回りの家電の消費電力を一通り計測し、家のブレーカーが落ちないように色々と気を使っています。

家電 W
21インチモニタ Acer H223HQ 42
23インチモニタ PHILIPS 234E5QHSB/11 22
27インチモニタ DELL U2719D 19
自作PC-待機 5
自作PC-低負荷 80
自作PC-CPU高負荷 180
自作PC-CPU/GPU高負荷 350
NUC 8
QNAP HDDx5 60
スピーカー 6
Alexa 2.5
HDMIスイッチ 2
スイッチングハブ GS116 5
ONU 13
YAMAHA RTX830 4
iPad充電 11
iPhone充電 7
髭剃り充電 6
ドライヤー冷風 180
ドライヤー温風並 495
ドライヤー温風強 970
サーキュレター-弱 13
サーキュレター-中 16
サーキュレター-強 22
扇風機1F-弱 26
扇風機1F-中 40
扇風機1F-強 52
スリムファン-弱 32
スリムファン-中 43
スリムファン-強 55
掃除機1F-弱 570
掃除機1F-強 1100
掃除機2F 600
37インチテレビ TH37LZ85 150

計測する時は、対象機器が常時一定の電力を消費するものか、時間帯によって変動するものかで変わってくるので注意が必要です。

エアコンや冷蔵庫は時間をかけないと計測が難しいです。というかエアコンはコンセント形状的にワットチェッカーでは計測不可能な場合もあります。

パソコンは負荷率によって変わりますし、モニタはバックライトの明るさでも変動します。

ただ、今回はUPSに繋ぐ機械の情報が欲しいだけなので

  • 瞬間的にUPSの限界を超えないか
  • 停電時に安全に終了するのに必要な最小構成の機器が動かせるか

この2点をチェックするための項目が大事です。


検証結果

実際にUPSにつないだのはこれだけです。

家電 最低 最高
27インチモニタ DELL U2719D 19 19
自作PC-CPU/GPU高負荷 80 350
NUC 8 8
QNAP HDDx5 60 60
スイッチングハブ GS116 5 5
集計 172 442

SMT500J は最高360Wに抑えないといけないため、全部動かすとアウトです。

まあGPUが本気で動くのはベンチマークテストするときくらいなので、せいぜい300W程度でしょう。

ゲームしつつQNAP動かすことは考えられないですし。


ちなみに、SMT500J は実際に停電するとこのくらい持ちます。ただしバッテリーは劣化していくので理想値です。

消費電力合計(W) バッテリー運転時間(分)
33 180
100 57
170 30
300 12
360 8


UPSは延命装置であって、バッテリーではないですよ

たまに勘違いする人がいるのですが、「停電中にも仕事したいから」という理由でUPSを買おうとする方がいますが、UPSは「停電した時に安全にシャットダウンするために」使うものであって、「停電したまま仕事を続けられるように」使うものではないです。

過剰な容量を持つUPSを買えば出来なくもないですが、当然お値段が割高になっていきます。

無難な価格のもので攻めるとなると、せいぜい1時間しか使えないと考えたほうが良いです。


という話をすると、いつもノートパソコンが8時間も12時間も持つことを言及してきますが、ノートパソコンは元から消費電力を極限まで抑えているのと、バッテリー駆動時に性能を落とす仕組みがあるのが大きいです。メーカーによってパソコンと電池のバランスが最適化されてますからね。

デスクトップパソコン+UPSでは、そのような対策は一切ないのですぐに電池が切れます。だから延命用なのです。

というわけで、停電時の業務継続を期待するなら最初からノートパソコンを買いましょう。

※今どきはクラウド上に業務データが有るため、停電したらインターネットが止まって仕事なんて出来ない気がしますが。


参考資料

オムロン 無停電電源装置(常時商用給電/正弦波出力) 500VA/300W BY50S

定番のUPSだと思います。¥18,000くらい。

ディスク8本くらいのNASや、普通のビジネスデスクトップパソコンの保護くらいならこれで十分です。


オムロン 無停電電源装置(常時商用給電/正弦波出力) 550VA/340W BW55T

最近はこちらが定番となりつつあるようです。同じく¥18,000くらい。

まだ使ったことがないので分かりませんが、従来品より詳しいLCD(画面)がついて良いですね。

オムロン 無停電電源装置(常時商用給電/正弦波出力) 550VA/340W BW55T

オムロン 無停電電源装置(常時商用給電/正弦波出力) 550VA/340W BW55T

  • 発売日: 2018/02/05
  • メディア: エレクトロニクス


APC Smart-UPS 500 LCD 100V SMT500J E

今回、私が購入したもの。¥23,000くらい。

APC Smart-UPS 500 LCD 100V SMT500J E

APC Smart-UPS 500 LCD 100V SMT500J E

  • メディア: エレクトロニクス

公式サイト:https://www.apc.com/shop/jp/ja/products/APC-Smart-UPS-500-LCD-100V/P-SMT500J

このサイトでは、負荷(W)を入力すると、負荷率と予定運転時間が計算できます。(100Wで57分)

交換用バッテリー:https://www.apc.com/shop/jp/ja/products/APC-137J/P-APCRBC137J

使用済みバッテリーの発送:https://www.se.com/jp/ja/faqs/FA53245


サンワサプライ ワットチェッカーplus 10種類測定可能 検電器 TAP-TST7

現役で仕様しているワットチェッカー。昔は¥10,000しなかったはずだが、今は¥17,000もするらしい。

リアルタイムなP.F.、Hz、VA、W、Ampが表示できる。画面は毎秒更新。


サンワサプライ ワットモニター TAP-TST8N

使ったことはないが、レビューによればちゃんと計測はできるらしい。¥2,200くらいで買えるようだ。

電力を計測する機器は色々販売されているが、リアルタイムな計測は出来ず、時間あたりの合計から平均値を表示するとか、金額を表示する機能しかないものもあるので注意。

サンワサプライ ワットモニター TAP-TST8N

サンワサプライ ワットモニター TAP-TST8N

  • 発売日: 2016/09/01
  • メディア: Personal Computers


さいごに

ところで、記事を書いている途中で嵐が訪れて停電した。まさかいきなりUPSが役に立つとは思わなかった。

年に1回くらいはこういう事があるので、無駄ではなかったと実感出来たのは喜ばしいことだ。


OMRON BY50Sは、登録して2年以内なら無償でバッテリー交換ができるのですが、APCはそういうサービスがなさそうです。

コスパを考えるとSMT500J は明らかにミスチョイスでしたね。

以上


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それではまた来週♪ ちゅんちゅん(・8・)

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