前回から続きまして、筆者ことりちゅんが、快適にExcelライフを送るのに欠かせない環境構築の全貌をお見せします。
今回は開発者向けの設定を紹介していきます。従ってVBEの設定もします。
- 概要
- 開発タブを表示する
- 左下にマクロの記録を表示する
- Excelのオプション-トラストセンター-信頼できる場所
- Excelのオプション-トラストセンター-VBAプロジェクト オブジェクトモデルへのアクセスを信頼する
- Excelのオプション-保護ビューの解除
- VBEのオプションの変更
- VBEのカスタマイズ-色設定
- VBEのカスタマイズ-ツールバー
- エクスプローラーの新規作成
- 共有フォルダのサーバーを信頼済みインターネットゾーンに登録しておく
- 個人用マクロによく使う参照設定を済ませておく
- 超マイナーな設定
- 外部アドインなど
- まとめ
概要
Excel VBAで開発する際にも、やっておきたい設定がたくさんあります。
開発タブの表示や変数の強制など有名なものから、新規作成の拡張やツールバーのカスタマイズなどマイナーなものまであります。
その場の思いつきで試行錯誤しているので、記載漏れがあるかもしれませんが思い出したら追記していきます。
開発タブを表示する
VBEを開きたいだけならAlt+F11
で開くのが基本ですし、私の場合クイックアクセスツールバーAlt+1
から開くので必要ありません。
図形を右クリックしてマクロの登録から編集で、目的のプロシージャに飛びつつVBEを開くことすら出来ます。
マクロ実行であればAlt+F8
で十分似対応できます。
でも、デザインモードやフォームコントロールの設置だけは、開発リボンにお世話になります。
だから一応表示しています。
左下にマクロの記録を表示する
開発タブにも存在する「マクロの記録」ですが、昔からの癖で私は画面左下から記録と停止を行っています。
Excelのオプション-トラストセンター-信頼できる場所
まずはExcelのオプションを開いて、トラストセンターを開きます。
ちょっと前まで「セキュリティセンター」だったはずなのですが、執筆時点(2020/5/29)の365 Insiderでは「トラストセンター」に変わってしまいました。
一時的なものなのか、永久に変更されたのか、それは分かりませんが、とにかく同じものです。
「信頼できる場所」に、VBAを書いたドキュメントの保存場所を一通り登録しておきます。
ある程度上位のフォルダを登録して、「サブフォルダも信頼する」にチェックを入れておくと便利です。
もし登録するなら、間違っても User フォルダや、Downloadsフォルダを登録しないように注意してくださいね。
Excelのオプション-トラストセンター-VBAプロジェクト オブジェクトモデルへのアクセスを信頼する
「VBA プロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する」をONに変更します。
これにより、VBAからソースコードの改変やエクスポート、VBEのメニューのカスタマイズなどができるようになります。
この設定はセキュリティを低下させるので、十分に理解した上で解除するようにして下さい。
開発環境と普段利用でパソコンを分けてる人なら大丈夫ですが、この設定のまま他人から入手したxlsmなどを開くのは大変危険ですので気をつけてください。
Excelのオプション-保護ビューの解除
「保護ビュー」>「保護ビュー」>3項目のチェックを「OFF」
こちらもセキュリティを低下させるので、設定には注意が必要です。
基本的には開発用PCだけにしたほうが良いと思います。
VBEのオプションの変更
これは、それなりのVBA使いなら誰もがやっていると思いますが、
- 「自動構文チェック」のOFF
- 「変数の制限を強制する」のON
さらに
- 「エラー トラップ」を「クラス モジュールで中断」を選択
VBEのカスタマイズ-色設定
VBEThemeColorEditorをインストールしてVBEの色を変更
VBEの.dll
のパスは、
C:\Program Files\Common Files\microsoft shared\VBA\VBA7
とか
C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\vfs\ProgramFilesCommonX86\Microsoft Shared\VBA\VBA7.1\VBE7.DLL
にある。
色設定のプロファイルのxmlのフォルダに、ショートカットを作っておくと幸せになれる。かもね。
※この図の色はデフォルト値です。
VBEのカスタマイズ-ツールバー
よく使う機能は、Alt+?
で使えるようにかなりの設定を変更している。
特に、やり直し、コメントアウト・イン、コンパイル、左右分割、定義、元の位置はめちゃくちゃ使う。
これは以前書いたこの記事が参考になる。
エクスプローラーの新規作成
新規作成に2つの形式を追加します。
- xls形式
- xlsm形式
これは、游ゴシックのときについでにやりました。
共有フォルダのサーバーを信頼済みインターネットゾーンに登録しておく
最近、これが必要な場面に出くわしていないので、効果があるか分かりませんが一時期信頼済みサイトに登録しておくことで、マクロの動作が改善されたことがありました。
保護ビューとかHYPERLINKが関連してたような覚えがあります。
個人用マクロによく使う参照設定を済ませておく
VBEの参照設定画面は、既に開いているブックで参照設定がされているライブラリは常に最上位に表示するという仕様になっています。
したがって、常に開いているブック=アドインやPERSONAL.XLSBによく使うものだけ登録しておけば、後々の開発で登録が楽になります。
詳しくは下記参照。
超マイナーな設定
- Insiderの有効化
- 起動時にスタート画面を表示するのOFF
外部アドインなど
- 自作のVBEアドイン (無償)
- 自作のアドイン化してないVBA (未公開)
- 踊るExcel 様のVBEアドイン (無償)
- MZ-Tools (1万円) 30日試用したものの購入には至らず
- Rubberduck 自分の環境では重い&正常動作しなかったりして活用できず
まとめ
後半は開発者用ということで、私の特色が色濃く現れていると思います。
つまり、誰にでも適用して良いようなものではありません。
あくまで参考程度にして頂ければ幸いです。
以上
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それではまた来週♪ ちゅんちゅん(・8・)