ブラウザのURLに sheet.new と入力したらGoogle Spreadsheetを。excel.new と入力したらMicrosoft Excelの新規作成画面を開けることはご存知だろうか?
実は サービス名.new
でサービスを開きつつ、いきなり何らかの新規作成画面を開けるWEBアプリが多数存在する。
2020年 からGoogle が .new
ドメインを誰でも取得できるようにしており、我々の知らぬ間に続々と対応サービスが増えているらしい。
現在使用可能なドメインは、.new - Google Registry で閲覧できる。
よく使うアプリが対応していないか、チェックしておくと良いかもしれない。
活用方法
もっとも無難な使い方は、URLを暗記して必要になったらその場で叩くことだろう。
ブラウザのURL欄にカーソルを移動 F6
して、excel.new
と入力して Enter
Microsoft アカウントにログイン済みであれば、即座に以下の画面が表示される。
URLをブックマークに入れて、ワンクリックで新規作成出来るようにするのも良さそうだ。
自作のシステムや、WEBドキュメントの解説文にリンクを貼っても良いかもしれない。
Excelは無料で使える
Microsoft の Excel / Word / PowerPointは、有料の製品を買わなければならないと思われがちだが、WEB版であれば何年も前から無償で使えるようになっている。
インストールして使うアプリケーションと比較すると機能は少なめだが、家庭で軽く使うくらいなら十分かもしれない。
個人的には、サブスクリプション契約でないと使えない最新のExcel関数に対応しているため、とてもありがたい。
WEBブラウザで動くため、Windowsでも、Macでも、iOSでも、Androidでも、ChromeOSからでも使える。
なお、仕事で使うとなると、いろいろ制約があるのでちゃんと調べること。(社内のシャドーIT禁止とか、Microsoftの商用利用禁止とか)
多人数同時編集に対応しているかも
データがWEB上にあることを生かして、大勢からの同時編集に対応しているWEBサービスがある。
たとえば、 excel.new
でExcelを開いた後、右上の【共有】を押すと共有URLが発行される。
このURLをメール・チャット等で共有して、他の人にアクセスしてもらえば、MicrosoftアカウントにログインしていなくともExcelの同時編集に参加できる。
同時編集に参加している人の選択セルは全員に共有され、ログイン済みの場合は【イニシャル】が、非ログインの人は【ゲスト】と表示される。
同時編集に対応しているものとして、以下のものを知っておくと業務に革命が起こる。
- 文章系 : Googleドキュメント / Microsoft Word / Dropbox Paper
- 表計算 : Google スプレッドシート / Microsoft Excel
- ホワイトボード : Miro
個人的に使うかもしれないもの
以下は、個人的に使っている/使うかもしれないもの/面白そうなもの。
URL | サービス名 | 概要 | 分類 |
---|---|---|---|
doc.new | Google ドキュメント | 文章 | |
sheet.new | Google スプレッドシート | 表計算 | |
slide.new | Google スライド | プレゼン | |
form.new | Google フォーム | アンケート | |
note.new | Google Keep | ToDoの追加 | 予定 |
cal.new | Google カレンダー | カレンダーに予定の追加ができる | 予定 |
meet.new | Google Meet | 自分が主催でWEB会議が開始される | WEBコミュニケーション |
excel.new | Microsoft Excel | 表計算 | |
word.new | Microsoft Word | 文章 | |
ppt.new | Microsoft PowerPoint | プレゼン | |
onenote.new | Microsoft OneNote | 文章 | |
teams.new | Microsoft Teams | 自分が主催でWEB会議が開始される | WEBコミュニケーション |
pen.new | CodePen | HTML/CSS/JSをサラっと書いて動作確認できるサービス | 開発支援 |
gist.new | GitHub | コードモジュールを手軽に共有・書き残すサービス | 開発支援 |
wireframe.new | Miro | 同時編集可能なリアルタイムホワイトボード | WEBコミュニケーション |
playlist.new | Spotify | 音楽関係 | プライベート |
canva.new | Canva | ブログのキャッチ画像などを手軽に作成できるデザインツール | デザイン |
asana.new | Asana | プロジェクト管理等ツール | 予定 |
diagram.new | Diagrams.net(旧Draw.IO) | 手軽にフローチャート等を描くツール | 開発支援 |
paper.new | DropboxPaper | 手軽に文章を書けるツール | 文章 |
mercari.new | Mercari | あのメルカリ。どうなるか知らない。 | プライベート |
discord.new | Discord | ゲーマー界隈では超有名なボイスチャット | WEBコミュニケーション |
参考
2018/10/25 Googleが運用開始
グーグル、ブラウザのURL欄に「doc.new」と入力するだけで新規文書を作成可能に
2019/10/31 Spotfyが使用開始
Googleの「.newショートカット」がSpotfyなどでも利用可能に - Engadget 日本版
2020/12/18 お名前.comが.newドメインの取り扱い開始
年間52,800円らしい。
2020/8/6 Adobeが使用開始
"PDF.new"でPDF化、Adobeが「.new」に対応
2021/4/7 はてなブログも開始
トラブルシューティング
iOSでアプリに切り替わらないようにする方法
iPhone や iPad にOneDriveやExcelアプリが入っていると、ブラウザから切り替わってしまう問題が発生した。
昔はURLスキームとか呼ばれていた機能だが、iOS14において設定項目が見つからなかった。
ファイルのメニューに「ブラウザで開く」があるのだが、無視してアプリが立ち上がってしまう。
勝手にアプリが開く時の対処方法‼ユニバーサルリンクを無効に設定 によれば、リンクを長押しして開くを選べば良いとのことだが、Excelファイルを長押ししてもドラッグ開始の合図になってメニューが出てこない。
でも、左端に並んでいるアプリ一覧のOneDriveのリンクを長押ししたらメニューが表示され、一度開くを選んだら他の箇所からのリンクも全て解消することができた。
オチ
excel.new
は便利なのだが、「必ず新規作成される」という性質上、新しいファイルがそのたびに作成される。
この記事を書くために何度も実施した結果、筆者のOneDriveはこうなった。
これを防ぐためにも新しいファイルを開く度に必ずファイル名を付けましょう。特に一時的なファイルは test-
とか gomi-
とかを付けておくと整理のとき心置きなく消せるのでオススメです。
以上
それではまた来週♪ちゅんちゅん(・8・)