えくせるちゅんちゅん

ことりがエクセルをちゅんちゅんするブログ

Excelから游ゴシック体を徹底的に駆逐する

Excelから游ゴシック体を駆逐したい!!!

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こんばんにちわ。ことりちゅんです。

今日は游ゴシック体が嫌いで嫌いで仕方がない人のための、Excelから游ゴシック体を駆逐する方法 を私が知る限りの全ての情報を紹介します。

游ゴシック体大好きだよ!」って人は(いないと思いますが)御退場頂くか、「あーまたこいつ変なこと言ってるわー」程度に流していただければ幸いです。


游ゴシック体とは

Excel 2016/Windows 10から游ゴシック体が標準フォントとして採用されました。

Microsoft曰く読みやすくなった!と謳っていますが、果たして何割の人がそう感じているのか謎です。

なぜならWindows 10のエクスプローラのファイル名なんて、(環境によっては)ギザギザで読めたものではありません。

さらにOSからフォント変更の設定項目すら排除するという本気っぷり。とても正気とは思えません。

そんな同志諸君はMeiryo UIも大っきらい!!を使いましょう。素敵なソフトをありがとうございます。

游ゴシック体も大きな文字だったら、そこまで酷いものではないんですけどね。

WindowsMacのように高画質(高PPI。解像度じゃないですよ?)のディスプレイとは限らないため、小さな文字だと荒くなっちゃうんですよね。たぶん。

游ゴシック体の何がダメ?

2016が販売されてから3年も経過したため、いまさら説明するまでもないことですが、不満を羅列していきましょう。

  • 小さな文字が薄くなったりギザギザになって読めない。

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  • セルの行の高さが変わるため、1ページに収まっていた文章が収まらない/1ページピッタリに収まるはずだった文章がスキスキになる。

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  • 図形のサイズが変化する。

    せっかくなので、2016で図を設置→2010で確認+図を設置→2016図を確認という流れで検証する。

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ことりが太ったり、痩せたりしている。

フォント情報が消えたわけじゃないので、2010の人が図形を触らずにいれば再び2016で開いたときには復活する。しかし2010でことりを追加すると、今度は2016に戻した時にガリガリになる。

また、図の中に記載した文字が途切れたり、二段書きだったのに行が消えている。これは困る。

  • 駆除方法が難しすぎる。

    これから説明することですが、游ゴシックは一発では完全に消えません。

    手動修正で3箇所。完全にとなると自動設定で3箇所。

    大抵の人は嫌々游ゴシック体に移行することになるでしょう。

    この記事によって救われる人がいると良いのですけれど。

手動で游ゴシック体を駆除する

游ゴシック体を含むブックは、次の3点の作業によって(ほぼ)全て駆除できます。

これで消えない場合は、セルの書式設定でフォントを游ゴシックを選択していると考えられます。

わざわざ自ら游ゴシックを選択するような奇人はいないと信じたいですが・・。

自分で作成するブックの場合は後ほど説明する方法で撲滅出来ますが、他人から貰う場合はそうも行かないので前提としてこの方法があることを知っておいて下さい。

1. セルのスタイルを変更

手順

リボンのホーム → スタイル → セルのスタイル → 標準を右クリックして変更を開いてフォントをMS Pゴシックに変更

効果

次の箇所がMS Pゴシックに変わります。

  • セルのフォント
  • セルの見出し(列番号ABCとか、行番号123)のフォント

2. テーマを変更

手順

リボンのページレイアウト→テーマ→フォントの欄をOffice 2007 - 2010に変更

効果

次の箇所がMS Pゴシック 本文に変わります。

  • シェイプ等の図形のフォント

3. 不要なセルのスタイルを削除

ある特定の順序で操作すると、1・2の設定をすり抜けて游ゴシック体が生き残ることがあります。

手順

リボンのホーム → スタイル → セルのスタイル → 標準2 等 を右クリックして削除

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原因

たとえば、1が適用済みのブック(Excel 2010で作成したブック)に、Excel 2016で作成したブックのシートをコピーした時に発生します。

行き先のブックに同一のスタイルがなかったがために、セルのスタイルが増殖するようです。

効果

標準2を消すと自動的に標準へ切り替わる仕様らしいので、消してしまうだけでOK

まったくもう、游ゴシックは困ったちゃんですねー

ところで、大量のシートを取り込んだりしていると、スタイル定義の量が凄まじいことになる場合があります。

大量のスタイルを一個一個消すのは面倒です。

そんな時は、次のマクロを実行するとセルのスタイルが全滅するので楽ちんです。

※デフォルトで付いているセルのスタイルも含めて軒並み消去されるので、消えて困る人は使わないように!

Sub スタイル定義全削除()
    Const PROC_NAME = "スタイル定義全削除"
    
    Dim i As Long
    Dim before As Long
    Dim after As Long
    
    On Error Resume Next
    before = ActiveWorkbook.Styles.Count
    For i = before To 1 Step -1
        ActiveWorkbook.Styles(i).Delete
    Next
    after = ActiveWorkbook.Styles.Count
    On Error GoTo 0
    
    MsgBox "削除されたスタイル定義数:" & (before - after) & "/" & before, _
                vbOKOnly + vbInformation, PROC_NAME
End Sub

游ゴシック体を撲滅する

さて、ここからは新たに被害者を生み出さないための方法を説明します。

毎回毎回、前述の作業を繰り返すのは嫌ですからね。

せめて自身が生み出すブックくらいは、游ゴシック体の発生を抑えましょう。

そこで、抑えるべきポイントは3箇所あります。

  1. 新しいブックの作成時の既定のフォントを変更
  2. (Excelからの)新規ブックのテンプレートを変更
  3. エクスプローラの新規作成のテンプレートを変更

1. 新しいブックの作成時の既定のフォントを変更

手順

誰でもすぐに対策できる最も簡単な方法です。

Excelのオプション → 基本設定 → 新しいブックの作成時 → 次を既定のフォントとして使用の欄をMS Pゴシックに変更

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結果

  • Excel上で作成したブックに限って、1. セルのスタイルを変更の操作の手間が省けます。
  • つまり、2. テーマを変更作業は別途行う必要があります。
  • また、エクスプローラ上で新規作成したブックには適用されません。
  • 一部のUI(数式バー等)の游ゴシックが駆除できます。
  • マクロで新規ブックを作成して保存するようなマクロを扱う人は、この設定がしてあるかどうかで行の高さが変わりますから実行結果に大幅に差がでます

2.新規ブック用のテンプレートを変更

手順

ちょっと面倒な作業があるので、PC中級者向けです。

詳しい操作はOffice TANAKA - Excel 2016の標準フォントをMS Pゴシックにするが分かりやすく解説されておりますので、分からない方はこちらをご覧ください。

  1. まず新規ブックを開いて、1.セルのスタイルを変更2. テーマを変更を済ませた状態にして下さい。
  2. 名前を付けて保存ファイルの種類Excelテンプレート(*.xltx)を選択し、%appdata%\Microsoft\Excel\XLSTART\Book.xltxファイル名の欄にコピペしてEnterすると保存されます。 コピペ出来ない人はファイル名%appdata%を入力してEnterすると、所定のフォルダにジャンプできるので便利です。(※Windows基本奥義です) 尚、C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16\XLSTART\Book.xltxでも可です。

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結果

設定ができたら一度エクセルを完全に終了して、新たに立ち上げてみて下さい。Ctrl+Nも是非。

  • Excel上で作成したブックに限って、1. セルのスタイルを変更2. テーマを変更の操作の手間が省けます。
  • つまり、2を実施出来る人にとっては1. 新しいブックの作成時の既定のフォントを変更のメリットは数式バー等のUIの変更だけです。
  • また、エクスプローラ上で新規作成したブックには適用されません。
  • Officeのアップデート等によりファイルが時々リセットされます。

3.新規作成の変更

1と2ではエクスプローラ上で新規作成したブックには適用されません。と書きました。

何だかんだでEverythingで任意のフォルダに飛んでから、そこにブックを作成するというスタイルが好きな私は、これも絶対に対策したいところです。

しかしながら、新規作成の書き換えはレジストリ編集を伴うため、PC操作に慣れた人だけが行って下さい。

つまりはコレですね。

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手順

まず新規作成に登録したいエクセルブック(前項のxltxを)EXCEL12.XLSXという名前で保存したものを準備して下さい。

次にWindowsの新規作成というシステムを知る必要があります。

新規作成を制御するレジストリキーの指定方法が数種類あります。

  1. REG_SZ NullFile ・・・空っぽのファイルを作成する
  2. REG_SZ Data = "{\rtf1}"等・・・このデータでファイルを作成する
  3. REG_SZ FileName = "ファイル名"・・・記載されたパスのファイルをコピーする

このうち、メモ帳(.txt)やビットマップ(.bmp)等は1、リッチテキストファイル(.rtf)は2、エクセル(.xlsx)やアプリ独自のファイル形式は3が採用されている事が多いです。

そういうわけで、xlsxファイルの保存場所を知らなければなりません。

まあここでは答えを言うのですが、デスクトップ版のExcel 2016 32bit版の場合、保存場所はC:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\VFS\Windows\SHELLNEW\EXCEL12.XLSXです。

つまり、ここのファイルを上書き保存すればOKです。

但し権限ガーーーと怒られるので「続行」を押して強引に上書き保存しちゃって下さい。

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結果

  • エクスプローラ上で新規作成した場合に限って、1. セルのスタイルを変更2. テーマを変更の操作の手間が省けます。
  • Officeのアップデート等によりファイルが時々リセットされます。

ちなみに記事書きながらググってたら下記のサイトで解説されてましたので、わからないひとはこちらもご覧ください。

Excel 2016でデスクトップ右クリック及びExcelメニューの新規作成で作成される新規ファイルのカスタマイズ方法

で、す、が

これで満足しちゃいけません。

実はOfficeの

アップデートでリセットされます。

という訳で、

4. 設定を自動修復する

PCが起動されるたびに、所定のフォルダのファイルを上書きしちゃいましょう。

まずはC:\Program Files\Excel2016FontChange\を作り、この中にBook.xltxEXCEL12.XLSXと次のコードを記述したExcel2016游書体削除.vbsを保存します。

なお2で例に出したパス%appdata%\Microsoft\Excel\XLSTART\Book.xltxの方は%appdata%の処理が面倒なので、ProgramFilesの方を触ります。

繰り返しますがExcel 2016とOffice365の32bit版で検証しています。

Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
CurPath = fso.getParentFolderName(WScript.ScriptFullName) & "\"

ShellNewPath = "C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\VFS\Windows\SHELLNEW\"
XlStartPath = "C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16\XLSTART\"
xlsxFile = "EXCEL12.XLSX"
xltxFile = "Book.xltx"

fso.CopyFile CurPath & xlsxFile, ShellNewPath & xlsxFile, True
fso.CopyFile CurPath & xltxFile, XlStartPath & xltxFile, True

その後コマンドプロンプト管理者として実行し、次のコマンドを実行します。

※ちなみにWindowsキー→cmd→Shift+Enterが管理者としてコマンドプロンプトを最速で起動する操作かな?

schtasks /create /tn "Excel2016FontChange" /tr "cscript \"C:\Program Files (x86)\Excel2016FontChange\Excel2016游書体削除.vbs\"" /sc onlogon /rl highest /F

これでタスクスケジューラにExcel2016FontChangeという名称のタスクが登録され、パソコン起動時にvbsが実行されて2つのファイルを常に更新してくれるので、ExcelがアプデされたらPCを再起動すると復活です。

ちなみにvbsを任意のタイミングで実行したい場合は、管理者として実行するためにコマンドプロンプトから呼ぶなりバッチファイルを作るなりして下さい。

おまけ

マクロ有効ブックを新規作成に追加する

VBAerの我々は、コンテキストメニューの新規作成からマクロ有効ブック(*.xlsm)を作成したいです。

先の要領でついでに作っておきましょう。

1 EXCEL12.XLSXを名前を付けて保存でEXCEL12.XLSMを作成

2 C:\Program Files (x86)\Excel2016FontChange\に保存

3 次のコードをvbsに追記

xlsmFile = "EXCEL12.XLSM"
fso.CopyFile CurPath & xlsmFile, ShellNewPath & xlsmFile, True

4 下記をコマンドプロンプトで実行してレジストリを書き換え

reg add "HKEY_CLASSES_ROOT\.xlsm\Excel.SheetMacroEnabled.12\ShellNew" /v FileName /t REG_SZ /d "C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\Root\VFS\Windows\ShellNew\EXCEL12.XLSM" /f

5 ちなみに、Excel2003互換ブックを新規作成に登録したい時も同様です。

従来のHG 丸ゴシック等のフォントはどこに消えたのか

フォントの話題に関連して、HG 丸ゴシック M-PROはどこに消えたのですか?という問い合わせが多発しているので記載しておきます。

昨今のOfficeからは同梱されなくなりました(?)がマイクロソフトのサイトからダウンロードが可能です。

Office 更新プログラム: Microsoft Office JIS90 互換フォント

フォントを JIS90 フォント環境として維持しシステムを運用したいお客様のために提供いたします。

ダウンロードDirectX End-User Runtime Web Installer Close windowDirectX End-User Runtime Web Installer Microsoft Office JIS90 互換フォントは Microsoft Office に含まれている

HG ゴシック E, HG 明朝 E, HG 丸ゴシック M-PRO, HG 創英角ゴシック UB, HG 創英角ポップ体

逆に古いExcelで游ゴシックは使えないのか

わざわざ古いOfficeで游ゴシック体を使いたいという変人はいないと思いますが、一応関連情報として記載します。

こちらもマイクロソフトのサイトからダウンロードが可能です。

游ゴシック 游明朝フォントパック

游ゴシック 游明朝フォントパックは Microsoft Office 2016 に含まれている游ゴシック 游明朝フォントを Microsoft Office 2010/2013 用に提供します。

ちなみにコレOffice 2007にも使えます。ライセンス的にどうなのか知りませんが・・。

実際にはOffice 2010なんかより、游ゴシックを使ったエクセルブックから印刷したPDFやDocuWorksを貰った時に文字化けするため、Windows 7/8の人は導入しておいたほうが良いのです。

こんにゃろーDocuWorksにされたら、手の打ちようがないじゃないか。ここまでの苦労はなんだったんだー!?

参考資料

Office TANAKA - Excel 2016の標準フォントをMS Pゴシックにする

Excel 2016でデスクトップ右クリック及びExcelメニューの新規作成で作成される新規ファイルのカスタマイズ方法

Meiryo UIも大っきらい!! (No!! Meiryo UI) http://tatsu.life.coocan.jp/MySoft/WinCust/index.html#DLnoMeiryoUI

おわりに

私の勤め先の業界ではエクセル形式による調書の提出が要件に含まれており、行の高さ、列の幅が違うだけで大損害を招きます。

まもなくExcel 2010のサポートが切れて、バージョン混在のトラブルは減っていくものと思いますが、過去のエクセルファイル(様式)はこの先10年は付き合うことになるでしょう。(下手したら20年くらいは・・・)

バージョン違いのエクセルブックをマージする場面も増えると思います。

そんなとき素早く游ゴシック体を駆除できるように、しっかりと身につけておきましょう。

以上


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それでは、また今度♪ ちゅんちゅん(・8・)